国債のメリットとデメリット

国債は投資ですからメリットもあればデメリットもあります。ここでは主に個人国債についてのメリット、デメリットについて解説します。
国債のメリットとは
・国が元本を保証している(日本国という信頼できる投資先)
・金利がいい(変動金利)
・小額から投資できる

まず、国債は国が元本を保証しています。例えば、国債を銀行の窓口から5万円分購入したとして、満期が来る前に窓口の銀行が破綻しても、債券は日本国によって保障されているので5万円と利息は無事です。保証しているのが日本国ですから信頼性も高いというわけです。
さらに金利は金融機関の定期預金よりも高めですし、1万円という比較的少額から投資できるので、非常に敷居の低い投資でもあります。また拘束期間(引き出せない期間)が短く1年を過ぎたら自由に引き出しが可能。この点も不意な出費の時にも対応でき安心です。




国債のデメリットとは
・デフォルトリスクがある(国の破綻)
・株や社債よりは利回りが悪い
・満期前の解約は損する場合が多い
・購入できる期間が限られている

国債の発行元は「国」ですから、日本国が破綻した場合、利息や元本が支払われなくなることもあり得ます。もっともこの場合、円の価値がなくなれば銀行の定期預金も価値がなくなりますので、国内の運用ならどこに投資しても同じリスクがあります。
さらに、銀行の定期預金よりは国債の方が利息はいいにしても、やはりこの低金利時代、株運用や社債にはリターンの点で劣ってしまいます。さらに満期になる前に解約すれば利息以上に手数料がかかってしまうことがあり、元本割れをすることもあります。
そして国債はいつでも購入できるわけではなく、各窓口とも販売期間が決まっています。まずは口座のある金融機関で国債が購入できるか、そして、販売期間がいつなのか調べる必要が。販売期間を過ぎると、また数か月待って販売期間にならなくては国債が購入できません。