
追加料金や契約トラブルを防ぐ具体的な手順
葬儀は短時間で判断を求められやすいため、広告の金額だけで依頼先を決めると、条件の見落としが起こりやすくなります。国民生活センターも、複数人で打ち合わせを行い、明細付きの見積書を確認するよう呼びかけています。
搬送を依頼する前に料金条件を確認する
病院からの搬送を依頼すると、そのまま同じ葬儀社と契約する流れになることがあります。しかし、搬送の依頼と葬儀全体の契約は分けて考えることができます。搬送先、搬送料、安置料、葬儀を依頼しない場合の費用を電話で確認し、記録を残しましょう。
見積書は「現時点の総額」と「増える条件」を聞く
見積書を受け取ったら、最低限のプランではなく、希望を反映した時点の総額を確認します。特に、安置日数、ドライアイス、搬送距離、火葬料、式場料、料理、返礼品、供花、スタッフ、お布施が含まれているかを整理してください。
- 追加料金が発生する条件と単価
- 数量や日数が未確定の項目
- プランから外せるものと外せないもの
- 支払時期、支払方法、キャンセル条件
- 担当者に口頭で確認した内容
その場で決めず、家族や第三者と確認する
可能であれば、打ち合わせには親族など複数人で参加します。一人は説明を聞き、もう一人は金額と追加条件を確認する役割にすると、聞き漏らしを減らせます。時間が限られていても、見積書の写真を撮り、家族で共有してから決める方法があります。
よくある後悔は「内容の理解不足」から起こる
2025年の鎌倉新書の調査では、最終的な支払い額が当初見積もりより増えた人が3人に1人おり、増加額は平均19.5万円でした。追加自体がすべて不適切というわけではありませんが、説明不足や想定との差が不満につながりやすいことが示されています。
広告と説明が大きく異なる、明細を出してもらえない、納得できない請求があるといった場合は、契約書や見積書、広告画面、領収書を保管し、消費者ホットライン188へ相談できます。支払う前の段階でも相談できます。
最後に、支払い後に見落としやすい健康保険の給付、相続税、死亡届などの行政手続きを確認します。
